僕が受けた後期の授業についてまとめて紹介します。
まず、後期の授業には5段階評価はありますが、原点の開示はされません。
後期の科目として履修した科目数は38個あり、次のように分類します。
①持ち出し科目
②自専修の科目
③他専修の科目
④特設科目など
⑤他学部の科目
①持ち出し科目
・社会教育論I(2A1) 良
社会教育に関すること。1タームだったが2限続きのため2単位。レポートも書いたと思うのだが見つけられず、よく覚えていない。
・教育行財政学(2A) 良
僕の院試の勉強範囲。教育行政に関する基本的な講義。オンラインでのテストだった。
・学校はデータでどう描けるか(2A) 優
データ分析に関する授業。授業では、受講生同士でアンケートをとり、その結果をグループワークで分析する回がある。その中間レポートと個人の最終レポートによって判断される。岩手県の高校の選択肢と地域間の平等についてレポートを書いたら優が来た。
・教育資料調査法演習(2A) 優
教育実践・政策学コースで唯一の必修。教育系の授業というよりは論理学の授業に近い印象を受けた。図書館情報学であればもっとダイレクトに役立つのであろうが、他の人にとってはいまいち有用性が見えない。面白い授業であることは確か。最終レポートがあったはずだが気づいたらなくなっていた。
・Japanese Education(2A) 優
英語の授業。毎回交代で担当の人が英語でテーマ文に関する発表を行い、グループに分かれてディスカッションを行う。最初の回に担当を決めたが撤退していた人もいた。授業自体はとてもいいのだろうが英語力が足りないせいで十分な議論には至らなかったのは残念である。レポートは教育機会確保法について書いた。DeepLに頼ったら何とかなった。
・学校教育学概論(2A2) 優上
社会教育論と同じ時間のA2タームの授業。3人の教員によって行われ、それぞれの教員がレポートを課してきた。7週間で3つのレポートは相当ハード。そんなに良いレポートを書いた覚えはないが優上が来ていた。
②自専修の科目
・教育行政・学校経営演習I(3S1) 優上
・教育行政・学校経営演習II(3S2) 優
合わせて説明します。調査方法に関する授業。Iが質的調査でIIが量的調査。Iでは研究法(仮説生成など)に関すること、IIはRの使い方など統計に関することを学んだ。基本的に毎回課題が課されるため、それをやっていれば単位は来る。研究手法について学ぶ機会は貴重なので大切にするように。
・社会教育論II(3S1) 良
社会教育論Iと比べて急激に抽象度が増した。何言っているか分からない部分もあるが流石東大の授業と言ったところ。最終レポート課題が「授業で関心を持ったところを参考にして、自らテーマを決めて論じなさい」だった。(オルタナティブ教育によって学校教育と社会教育の境目が曖昧になっているとか書いた)
・教育課程論(3S) 優
学習指導要領に関する授業。オンライン試験の形式。資料などを見てよく、時間内に作るレポートといった感じだった。2022年度から集中講義になっていた。
・比較教育学概論(3S) 良
日本と海外の教育比較がテーマ。中間レポートが2回あった。
・教育行政調査演習I(3S) 優
Sセメスターの授業は論文を読んで調査方法を学ぶ授業だった。経営演習と比べるとより実践的な演習であった。研究手法を学ぶ上ではやはり必須の授業といえよう。
・バリア・スタディーズ(3S) 良
障害学の授業。この科目は全専攻において自専修の授業として扱われるため受講者数が多い。レポートを出せば単位は来る。
・教育行政調査演習II(3A) 優
Aセメスターは興味関心に沿ってグループを作り実際に調査を行う授業。これによって実践的に調査方法を学ぶことを目的としている。授業時間がメンバー同士の打ち合わせで、授業期間以外がメインという感じ。中間発表が2回あり、最終レポートを以て完結。実際の授業では量的調査を他の班員にやってもらったりと結構楽をさせてもらった印象。それでも結構大変だった。
・教育経済学(3A) 優
前半は収益率などの教育経済学に関する講義、後半は回帰分析など統計に関する講義。ともにレポートが数回ある。統計分析に関しては結構深くやったと思う。
・比較教育行政論(3A) 優
ドイツの教育に関する授業。(セメスターによってニュージーランドの教育になったりするらしい)事前に講義ビデオを見て、授業時間内はディスカッションを行う。レポートでは単線型/複線型の学校制度について論じた。
・教育法(3A) 優
教育法に関する授業。2006年の教育基本法改正や2014年の地方教育行政法改正など。最終レポートは「講義で扱った法律を一つ選び、①その概要と意義、②現在の社会状況を踏まえ、改正が必要だとしたら、どのように改正すべきかについて述べてください。」というものだった。
・高等教育概論(3A) 優
高等教育段階の学校についての授業。大学の歴史だったり国際比較だったり。テストはオンラインで持込可のレポート形式。
・教育社会学概論(4S) 良
教育社会学。事前に課題文を読んで感想・疑問を投稿し、それに沿って授業が進められていった。毎回の事前課題とリアクションペーパーが採点対象となった。
・高等教育の社会学(4A)
教員不足問題について。教員のアメリカ留学体験記が結構印象的だった。卒論1週間後にレポートを提出した。
③他専修の科目
・西洋教育史概説(3A、基礎教育学) 優
入院中に履修を決めたので色々あって選択することになった。グループで担当を決めて発表やドイツの教員とのディスカッションなどを行った。結構大変な授業だったので3年のうちにとっておいてよかったと思う。優が取れたのは他の班員のおかげだと思う。
オンライン講義。最終レポートは実際の論文を用いるものなど少し大変だった印象がある。
・臨床教育現象学概論(4S、基礎教育学) 良
臨床教育学の授業。教員の小学校での体験談とそれに基づく学問的な考察によって成り立っていた。毎回のリアクションペーパーと最終レポートで単位認定。
・質的心理学演習I(4S、心身発達科学) 優
ペアで誰か1人を対象にインタビューを行い、それをレポートにしてまとめる。ペアの方に恵まれ結構上手くいったと思う。
・安心・安全教育(4A1、心身発達科学) 優上
A1タームで卒業単位を満たすために履修。1タームだが週2回、1限に授業があり、朝間に合うかどうかが単位取得の最大のポイント。単位不足の4年生が比較的多く受けていた印象。
・日本教育史概説(4A、基礎教育学)
戦後の日本教育史。最初は5枚のレポートを課すとのことだったが、リアクションペーパーで単位認定に変わった。(レポートは4枚書いて出した)1つの授業内で講義→文献購読→ディスカッションをやるのは正直時間が足りないと思う。あと、大学院のゼミに誘われた。
・教育の臨床現象学(4A、基礎教育学)
臨床教育現象学概論と同じ教員で同じ時間帯。こちらはディスカッションが中心の授業。このくらい時間が取れるとじっくり議論ができる、という感じか。
④特設科目など
・特別支援教育総論I(3S集中) 優
東大は特にインクルーシブ教育を推しているようで、教職科目であるがインクルーシブ教育のことが中心だった。卒論の参考にしたのはこの方の著書であり、個人的に話を伺った。
・特別支援教育総論II(3A1) 優
数人の教員による授業。やはりこちらもインクルーシブ教育に関するものであった。日本教育史概説の教員も講義を担当している。
・ディスアビリティ・スタディーズ(3A) 優
後期課程で受講した科目の中で最小の7人。学生による発表をもとに授業が進められていった。発表と最終レポートをもとに採点。
・発達保育実践政策学演習(3A集中) 優上
集中講義を何となく探していたらあったので取ってみた。幼児教育に関する授業で、数人の教員によって受け持たれた。幼児教育においては幼児として体験を重視するか早期教育に力を入れるかという考え方の違いがあるらしい。
フェミニズムやLGBTの問題などを扱った授業。最終回は教員が発熱して休みになった。
・バリアフリー総論(4A) 撤退
バリアスタディーズと内容としては似ていた。単位は十分に取れており、レポートを書くのが面倒だったので撤退した。
・障害の意味を考える(4A集中)
点字でレポートを書いたり盲ろう体験をしたりなどをした。2日目だけ行けないことに気づかず履修登録したが、取り消しが面倒なのでそのまま履修した。
⑤他学部の科目
・地理・空間基礎論(3S、教養学部) 良
地理の専門の授業が思った以上に難しかった。レポートは3回あり、なんとか良をとれた。
何をいっているか全く分からず、後期では初めて撤退した。
・福祉工学(4S、工学部) 良
障害を技術で克服することについての授業。工学部にしては難しい数式などは出てこず、何とかなった。
・社会学演習XI(4S、文学部) 優
文学部のゼミ。半期なんとか頑張った。ゼミ自体はそこまで要求の高いものではなく、卒論準備の方が大変だった様子。4月はゼミ選択で5月から授業だったため、そういった店でも楽だったかもしれない。