未開人の研究日誌

東京大学で教育の研究をしています。2023年4月現在M1です。

アデレード短期留学体験記⓪

実は、ただいまブログ記事を3本溜めているのにまた新たな記事である。(東大卒アイドルの件はもう旬を過ぎたのでお蔵入り?)→ゆたぼんの記事が出たので2本になりました。

 

今回、東京大学のプログラムでアデレード大学のウィンタープログラムに参加することにした。格好のブログネタだと思ったので、書き進めていきたい。どうせなら、ホストファミリーの方にも、趣味は日記を書くこと、とか言いたいし。

まあ長文は日本語でいいと思うが、少しは英語で発信してみたいですね。流石に毎日更新できるとは思わないが、週末には色々更新したいですね。→ちょっとずつ更新していきます、多分。さて、連載の第0回は、現地に着くまでの手続き&行きの行程についてどのようなものがあったか書いていきます。

現在この記事を書いているのがまさに飛行機の中なので、現在の時点まで追いつくことが目標である。あと後年読まれる方のために一応補足しておきますが、僕が参加しているのは2024年のプログラムです。

⓪概要

アデレード大学が日本の学生向けに行っている英語学習プログラムということで、他にもいくつかの大学が参加しています。また、現地ではホームステイを行います。プログラムは2/19-3/8で、日本を17日に出国し、10日に帰国します。

Abstruct

This is an English learning program The University of Adelaide offers to student in university, and The University of Tokyo and some of other universities percipates the program. Moreover, we homestay there. The class starts at 19th Febraly and ends at 8th March.

 

①参加理由

ここでカミングアウトすると、現在長期留学を計画中で、その前に1度どこかへ行っておこうと思ったからです。

大学院入学までは、その後の進路などについて全くイメージができなかったのですが、色々見えてきてようやく将来のことについて考え始めました。

今後のことは別にしても、コロナ禍が一応収束し、特に自粛期間中に大学の活動から離れていたことから、一度くらいはこういう機会を活用してみたいという気持ちはありました。とはいえ、親があまりにも楽しみにしている感じはします。

The reason

Actually, I am planning to study abroad for long and wanted to experience of studying abroad before then.

I only started to think of my future after entering post-graduate school because I could not have clear image about my job.

Besides my plan, I did't percitipate to programs the university offer to us because of COVID 19, I wanted to join to these program at once.

 

3/3追記 ようやく書けました。

 

②申込手続き

プログラムによっては語学レベルの目安があるものもありますが、今回はないので、選考に通れば参加できます。

10月下旬からUTASで申込が始まり、11/15が締切でした。この段階はそこまで面倒ではないのですが、所属している学部・研究科の了承を得る必要があります。志望動機以外は埋めるのに苦労するものもそれほどはないかなと思います。

今回、合格通知は11/28に来ました。前期教養:後期:大学院の比率は6:2:2といったところでしょうか。

Application

Some program requires skill of language, but the program I joined do not, so only passing the selection is needed.

The application started late in October on UTAS and the deadline was 15th October. This step is not a difficult one, but we need to get approval from their own faculty. It seems to be not difficult to fill in blank except reasons for application.

 

③参加手続き

3-1 年内の手続き

その後すぐにやらなくてはいけない手続きは、

・ホームステイ先を決めるためのメッセージ、写真の送付

・保険加入

この2つは締切が1週間ほどなので、すぐに取り掛かる必要があります。写真は証明写真ではなくカジュアルなものが良いらしく、僕は研究室同期にクリスマスライトアップに連れて行ってもらいました。

 

Participation procedure

3-1 in the year

What we have to do soon after that is two things.

・Sending a message and a photograph to decide which family we stay with.

・joining an insurance

We have to deal with these because their deadline is one week after announcement. ID photo is not welcomed, so casual one is needed. I asked my classmate to bring me to Christmas light up.

 

3-2 1月

1月上旬には学部・研究科に渡航届を提出する必要があります。また、航空券も1月15日ごろまでには購入ですが、早めに購入することもできます。

東大が主催する事前のオリエンテーションが1月12日にありました。ここでは参加者が初めて顔を合わせる機会でした。(※連絡先リストは事前に共有されたので、個々で連絡を取ることは可能)自己紹介、今後の手続きなどがテーマでした。

航空機については、ここで連絡をとって一緒に行くこともできます。僕の場合は12日の後に購入しましたが、特に誰かに合わせた訳ではなかったので、もっと早くてもよかったですね。

ところで、ここで1つ失態。航空券を購入しようと思ったら、クレジットカードの上限額に引っかかりました。審査も落ちたので、親に借りることで事なきを得たのですが。

これにより、1度予約したものが決済されず、ちょっと遅れてしまいました。最初の予定だと最終日にブリスベンでトランジットの宿泊をする必要があったので、ホテル予約の必要がなくなったのはラッキーでしたが。

 

さて、これとほぼ時を同じくして、10日には新たな提出物登録があります。現地での学生アカウントの作成、大学提出用の渡航届、簡易なテスト受験、お金の支払いといったところです。これが10日に提示され、22日提出なので、授業などが被ると結構大変です。まあ機械的に処理していけば良いので、時間の割に労力は使わずに済みます。

 

January

We have to submit a registration for overseas to own faculty in early January. In addition, we should purchase air tickets by 15th January, and we can buy this early.

An orientation by the University of Tokyo was conducted in 12th. This is the first opportunity which members can to meet (online). (Before then, the list of members was shared, so we could get in touch by private.) Then, we introduced ourselves and heard about procedures from then.

We can purchase air ticket in advance, and in this opportunity, we can book the airplane together. I bought after the orientation, but I didn't plan to go with anyone, so I could reserve earlier.

Here, I made a mistake. I couldn't buy ticket because the limit of credit card was not enough to buy. Finally I rent my mother's one and could buy because I couldn't raise the limit. Because of this, I delayed. However, in my first plan, I had to stay one night in Brisbane for transit, so it was lucky that I hadn't needed to book a hotel.

In parallel to this, on 10th, new files were uploaded. Making an account in Adelaide uni, submitting a registration for the university, taking a small exam, paying money, and so on. We have to finish all of these by 22nd, so it is hard if there are a couple of classes. We can do these by process, so it isn't hard to finish.

 

書け次第、この記事の下に追加していこうと思います。

 

3/2、3/16加筆

青年革命家ゆたぼんの高校受験について

今3本ほど書きたい記事が溜まっているので書いてしまいましょう。

せっかく以前記事を書いたので、続きを書きたいと思います。少年革命家ゆたぼんの高校受験編についてです。

mikaijin-sub.hatenablog.com

 

動画リンクを貼っておきます。(勝手に貼っていいのかわかりませんが)

www.youtube.com

www.youtube.com

個人的にはこの動画、かなり好きなので共有しておきます。

中高一貫に通う生徒を除き、中学生は基本的に進路を選ばなければなりません。学校基本調査によると、令和4年度の中学校卒業者の高等学校等の進学率は98.7%なので、大半の中学生は何かしらの学校に進学することになります。多くの生徒は何も考えずに高校に進学していくことになります。(高等学校等には高等専門学校や特別支援学校高等部を含みます)

 

中学校の進路だよりは見ていると結構面白いです。公開されている学校はそう多くはなく、学校により(主に進路担当者次第だとは思いますが)カラーがあります。しかしながら、高校進学をキャリア学習の一環として捉えるというのは全国的な傾向ではないかと思います。高校進学を前提として作られているものもありますが、最初に就職や職業訓練校などの紹介をして、高校進学は一つの選択肢に過ぎないことを示しているものもあります。

 

そしてこの動画、彼は高校に行くか行かないかというところから議論を始めています。そして自分にとって高校に行くメリット・デメリットは何か、行くならどの学校が良いか、しっかり自分で考えて、県立高校受験という選択を下しました。これが本来進路学習のあるべき姿ではないかと考えられます。 僕は、彼は通信制高校に行くものと思っていました。YouTube活動はある意味芸能活動なわけですし、芸能人が通信制高校に通うことも珍しくないので。そんな中、あくまで「普通の」選択肢を押し通したのは、とても意外でありながらすごい決断だと思います。 一方で、「当たり前に高校に行く」ことの方が望ましいという考え方もあるようです。インクルーシブ教育では障害児が高校進学時に分離されないことの根拠としてこちらの言説をよく耳にします。両者がうまく矛盾しないようなあり方があればいいのですが。

学会への参加

10月に初めて学会に参加してみたので、何か記事を書こうかと思いました。

どんな記事にするか迷っていて、実は途中まで書きかけてお蔵入りになった記事もあります。そちらの記事よりはもう少し自分の感想をメインにして書き直そうと思いました。

 

①何に参加すべきか

個人的には学会に参加するなら最初から最後までいるのが普通かと思っていましたが、案外そうでもなく、聞きたい時だけ聞くような参加方法も十分ありです。とはいえ、遠征する場合は終わりがけとかに観光する位は十分にありでしょう。

1日だけ参加する、といった参加方法も普通にあることのようで、申し込み前にプログラムをちゃんと見て決めるのがいいでしょう。

 

個人的には分科会/自由研究発表は自分が普段接しない分野について知ることができる機会なので、参加してみるべきだとは思っています。特に修士のうちこそ見聞を広げる格好のチャンスではないかと思います。

 

②宿をとるべきか

2日目(、3日目)は朝9時ごろから始まることが多いので、家から会場まで2時間程度かかると、朝早く起きなければなりません。6時半起きとかなら基本的には大した問題はないかもしれませんが、懇親会などで飲酒した後、しかも深夜の帰宅となるとなかなか起きられないことも多いので、宿をとるのも選択肢としてはありだと思います。

あとは2日往復するだけでも交通費が意外とかかるという問題がありますし、いっそ宿を取ったほうが安い場合もあるかもしれません。まあ個人的には2日目以降に発表するなら宿をとってもいいのではないかと思います。

最悪自宅に帰らず徹夜などの選択肢もなくはないのですが、PCやスマホの充電ができないのが結構致命的です。

 

③人脈作り

学会に来ると大規模大学のメリットを実感します。先輩後輩のつながりがあると、先輩から他大学の教授を紹介してもらえるケースがあったりして、つながりを作りやすくなります。一方で小規模大学の場合、指導教員との距離が近くなるので、教員から別の教授を紹介してもらうことは多くなるのではないかと推測します。

ただ、研究科の規模が小さいと、懇親会などでは自分から話かけにいかないといけないことが多くなり、大変そうだなとは思います。

学会によっては若手交流会という、主に20代の研究者が発表/交流する機会も用意されているようです。こちらは僕は行ったことが無いのでよくわかりません。

※大学院、特に教育系はかなり人数が少ないので、旧帝大でも「小規模」にカウントされることがあります。これは学部とは全く異なるのですが、詳細は割愛。

 

④学会に所属するタイミング

これについては自分が発表するとき/論文を投稿するときでいいのではないか、とのことでした。複数所属すると意外と金銭的な負担になるようです。

 

⑤モチベーション管理

論文執筆の意欲が低下した時などにふらっと学会に参加してみると、モチベーションが湧くきっかけになったりしないだろうか、とは思いました。もしかしたら今後そんなことがあるかもしれません。

 

とりあえず今書くとしたらこんなもんですかね…まだ修士1年なので、本当に個人的な感想しか書けないのでここら辺で失礼します。

 

 

 

9浪はまいの東大院受験についての私見

今秋、9浪はまいという方が東大の教育学研究科を受験されたようで。

結果は2次試験で不合格でしたが、その受験をめぐっては賛否が入り混じっている状況となっています。

あくまでも私見にすぎませんが、意見を述べたいと思います。

 

個人的には、大学院受験については肯定的、というよりはむしろ大学院で学ぶべきだと思っています。

 

はまいさんの受験に対する反応は以下のようなものです。

・学歴目当ての受験である

これが最も多い意見です。これについては、「東大以外を受験しなかったことがそのような批判に繋がった」という意見が多いです。

なぜ東大以外を受験しなかったかについては本人の口から直接語られた訳ではありませんが、個人的には憶測で叩きたくはないです。第一に院試は大学によって時期も違えば問題も大きく異なります。そもそもこれから冬受験の大学を受験する可能性も否定できませんし(しないと思われますが)、一本に絞った方が合格率が上がる可能性は十分に考えられます。また私大だとどうしても学費が高くなるので敬遠した可能性は十分に考えられます。

まあ恐らく院試予備校の方とも相談して決めたと思うので、学歴目当てであればその時点で止められるのではないでしょうか。個人的には彼は受験校選定についてはそこまで深く考えていなかったと思うので、思わぬ炎上と言ったところではないでしょうか。

 

・受験をエンタメ化している

「受験のエンタメ化」がどういうことかあまりよく分かりませんが、あの動画1本でエンタメ化というのには無理があるのではないか、というのが私見です。(本人もエンタメであると認めているようですが、どうなのでしょう)UkatteTVのようなことを院試でやったら批判されるべきであると考えますが、報告動画を除いては、合格発表後に動画を1本出しただけです。個人的にはこの程度なら許容しますし、合格発表で金を稼ぐことへの批判であればチャンネル主のトマホークさんに対して批判を行うべきです。

 

・研究室訪問をしていない

本人がしていないと言ったわけでもあるまいし、憶測だけで語っているように思われます。院試の予備校に通っているわけですし、予備校の方で確認が入るに決まっています。また、彼が受験されたコースの教授がポストしており、研究室訪問の有無は合否に影響しないだろう、とのことです。

 

・真に研究をしたいというわけではない

東大の文系大学院は研究者養成の場としての性格が強いので、研究者を志す強い覚悟が必要である、という意見があるようです。キャリアの問題もありますし、自分が当事者になったら結構気にするとは思いますが、このような態度がアカデミックの知見を閉じ込めてしまうことに繋がってしまうのではないかと懸念しています。修士課程であれば研究者を目指す人以外にも開かれているべきであり、むしろアカデミックの知見を積極的に社会に発信していただきたいと考えています。

 

・教育社会学は受験そのものを批判的に捉える学問であり、彼の活動とは相性が悪い

こういったところが口頭試問で問われ、不合格になったのではないかと推測しています。外野が批判しなくても教授が的確に判断した結果だと思います。(なので、不合格になって安心しているなどのコメントについては納得できる部分はあります)

とはいえ、僕自身1年前を振り返ると研究計画はひどいものであったし、そこまで完全性が求められるのは結構きついと感じています。(比教社だったら落とされていたかも…)大学院での学びを通して自分自身もかなり成長している実感はあるので、はまいさんにも大学院での学びを通じて、学歴社会そのものがはらむ問題性についてもっと学びを深めていただきたいと思います。

僕個人としては、はまいさんが大学院で学んだことを今後のインフルエンサーなどの活動に繋げてほしいと考えていますし、修士課程はそういった方にも広く開かれるべきだと思います。自省も大いに含んでいますが、教育の実践をしている人と研究者の間に優劣はなく、研究を通して社会を変えるという意味ではどちらも必要なことであると考えています。(それは東大以外でやるべきだ、という批判があったらどうしようもないのですが、それってどうなんでしょうね)

大学院での学びを経ても彼の発信内容が変わらなかった(あるいは、さらに学歴主義を強化する言説を主張する)場合、その時初めて批判すればいいのではないでしょうか。

いわゆる「学歴界隈」(をはじめとする世間)と教育学の間には大きな溝があるのは自分自身かなり実感しているところであり、個人的にもかなり悩んでいる部分です。はまいさんも大学院での学びを通じて大いに葛藤していただきたいと思っています。

 

・まとめ

個人的にははまいさんには大いに期待しているので、教育社会学を学んでほしいとは思っています。社会科学においては東大が研究機関としても群を抜いているので第一志望になるのは当然のことだと思いますが、広い視野を持って受験校を選択してほしいと思っています。(東大に来てくれたら嬉しいとは思いますが)一方で他の受験生との競争の中で大学院に入るからには、それなりの社会的責任を負うべきであるとも思います。

過去の境遇や現在の活動で有利不利になったりすることはなく、あくまで研究内容に基づいて粛々と判断されるだけだと思うので、足りない点について色々と考えることが必要なことでしょう。研究への姿勢を含め研究能力が足りなければ落とされるだけなので、挑戦すること自体の批判はすべきでないと思います。

夏休み中の進捗状況

大学院生の夏休みは自分の研究に集中する機関です…というわけにもいかないことは前回書きました。まあ前回あげた集中講義やレポートなどは終わったタイミングなので、ここから3週間が大事になってくる頃かと。

 

この時期にある程度の将来設計はしなければいけないです。「ある程度」とは、まず第一に修士終了後の就職/進学です。これは夏には最終結論が出てないとまずいです。次に進学する場合、経済的支援(奨学金とは言わない?)をどのように決定するかが問題になります。東大の場合学振/SPRING GX/WINGSといった種類があるので、とりあえず申請することになりますが、他に収入を作る方法も考えられます。

と言いつつも、留学を考え始めたので、どの時期に組み込むか(とどの国に行くか)が大事になってきます。日本の学事歴から考えると春から行ける国がいいのですが、圧倒的に秋からの方が多いようなので、秋から行くことになるかと思います。計画的にやっていればM1秋からという選択肢もあったのでしょうが、今からだとM2秋から、もしくは博士課程で行くことになります。今のところM2秋からの方向で検討中です。

それに従い、論文執筆のスケジュールも考えていくことになります。

こんな感じで、D3までの生活の目処を確保する必要があります。

 

最初は来年3月の論文執筆を目標としていましたが、留学して学振までの猶予が1年伸びることを考えるとそれほど焦らなくても良さそうです。7月までにしっかりと執筆して1本出したいところです。仮に7月に発表するとなったら、3月までには調査を完了して、5月には草稿ができてないといけないと思います。一方で、3月は留学の申請書や英語の勉強に当てたいところです。まあ親・指導教員との相談次第ですが。

こうして、学振提出までの実績づくりがある程度大事になってくる(一番大事なのは研究計画であることは言うまでもないのだが)一方で、M1の時期は基礎固めの時期ですから、目の前の論文にとらわれない勉強もしたいところです。そのバランスが難しいと感じます。

 

こんなふうにある程度将来のことを考えてはいるわけですが、お金が欲しければ就職した方がいいわけです。大学院にいる以上は最低限で満足するよりないと思います。

 

直近の目標とかは特にないわけですが、春休みには短期留学にいくことを考えているので、しばらく英語も勉強する必要があります。

 

とりあえず10月-12月は授業がまた忙しくなるので、9月中を大事にしていきたいと思います。

 

追記

一般的な労働者は週40時間労働が原則ですが、夏休み中に週40時間勉強している気がしないので、もっと勉強が必要だと思います。授業期間中は週40時間はおそらくいくと思います。それでもブラック企業よりは遥かにいい条件だと感じるので感謝しなくてはいけません。

 

Sセメスターの授業が終了

厳密には金曜日と月曜日に少々授業が残っていますが、概ね終了しました。

長いか短いか問われると難しいところですが、よく体が持ったなあというのが正直な感想です。

課題締め切りの水曜日は特に忙しく、「規則正しい生活」からはどうしてもかけ離れてしまうのですが、就職したらこれ以上の激務だと思うとなんとかやってられます。勉強時間だけ見れば実は大したことないと思います。(怖くて計れません)

1番のピークは五月祭の翌週でした。五月祭はKYOSSの運営メンバーの一員として出展したわけですが、翌々週には授業の発表がありました。さらにその間に主催するサークルのイベントもありました。委員会派遣の仕事が早朝から予定されていたため、後輩の徹カラに付き合って課題文献を読んでいました。

他には6月と7月にも少し忙しい週はありましたが、まあなんとかやり切りました。結局課題そのものは半分〜1枚のレポート提出なので、課題文献をどれだけ丁寧に読み込むかにかかります。

1年生のSセメスターはとりあえず授業を乗り切ることが第一目標となりますが、その中で研究テーマの深掘り、人間関係の構築、研究に必要なその他知識の習得といったところが重要になってくるかと現段階では思っています。

問題は夏休みにどれだけ時間が取れるかですが、意外と時間は取れなさそうです。

・集中講義が2つ、計7日間。事前に文献を読む時間も考えるとさらに7日は必要だと思う。

・授業のレポートは3つだけだが、そんなに簡単にはいかなさそう(一応5日は取っておきましょう)

・コース紀要の準備(どれだけ時間取るかは知りません)

・できれば学会にも出てみたいところ(親に旅行に連れて行かれるため参加できず)

計画的に勉強したいところですが、8月の2週間と9月の1週間は空けるしかないか。

この時間で目標はこんなところでしょう。

・研究対象の分野の知識を固める

・質的研究法の理論について学習←これはAセメスターに授業を取る?

これを踏まえると

①7月中:先行研究をリストアップし、一読して方法論を確認

②8月中:対象についての本を読む

③9月中:先行研究を精読する

こんな感じで行こうと思います。

体力的にも(本当は経済的にも)良くない状況が続いているのでひとまず今週はゆっくり休みながら考えたいと思います。

大学院で学ぶこと

なかなか時間が取れないですが、記事を挙げておかないとですね。

 

大学院というのは第一義的に研究者養成の場であるので、研究をするにあたって必要なことを学ばなくてはなりません。

世間的には理系院生がマジョリティですが、一文系院生の立場から色々書いていきたいと思います。うまく書けるかわかりませんが、書くことを通して自分が勉強していきたいと思っています。

 

さて、文系の研究についてはこんな本が出ています。

https://www.amazon.co.jp/文系研究者になる-「研究する人生」を歩むためのガイドブック-石黒-圭/dp/4327379077

自分の所属するコースでも他に持っている方がいる他、五月祭で他の研究室にお邪魔させてもらった時にもこの本があったので、文系院生の間では結構読まれている本だと思います。

この本には研究者を目指すにあたって共通して学ぶとよいことが結構書かれています。こういうことは研究室の中で口伝で伝わっていくイメージがあったのですが、ちゃんとまとめられており、文系で研究職を志望される方は購入すべきだと思います。

細かくいうと人文系と社会系ではまた違うのかもしれませんが、今は置いておきましょう。

 

研究職を目指すにあたって身につけておきたい知識を僕なりに分類すると、こんな感じでしょうか。括弧内は上記の本で対応してそうな章、節です。

①研究対象・理論・学説に関する知識

②研究手法に関する知識(2章、3-1、3-2、4章)

③研究室・大学院に関する知識(1-2、1-3、5-1、5-3、7-1)

④論文・学術誌・学会に関する知識(3-3、5-2、6章、7-2)

⑤研究資金・就職に関する知識(1-1、7-3、7-4、8章)

 

①:研究対象に関する知識を集めるのは大前提です。基礎的な知識は大学院入試の時点で問われることになりますが、修士課程ではもう少し詳しく知る必要があります。修士課程として共通で学んでおくべきラインというのは授業で扱われますが、自分の研究分野に関してはそれより遥かに多くのことを知っておく必要があり、これらは基本的には自分で学ぶこととなります。

しかし、理論・学説を体系的に学ぶということは学問の歴史を学ぶことであり、そこそこ大変だと思います。ここら辺どうすれば良いかはあまり詳しくないので、これから学んでいきたいです。

 

②:研究手法に関する知識としては、そもそも研究するという行為がどのような行為か、ということや、量的研究・質的研究に関する知識があります。授業でこれらを扱う場合は問題ないのですが、扱わない場合は自力で習得しなければなりません。学部生のうちに2-1〜2-3、4-1〜4-3あたりを読んでおくと院試もスムーズにいくと思います。

実は今大学院でやっている授業はこちらの比重が結構高いです。文系大学院に入って統計分析、と思う方もいるかもしれませんが、量的研究をするにあたっては必須の知識です。

 

③、④、⑤については論文の書き方を除きあまり授業で扱われることはないと思います。授業外で学ぶべきことというのは基本的に研究室の先輩から口伝や文書で教わることで、ここが(文系においては)大規模な大学が有利なポイントではないかと思います。断片的な情報はすでにインターネットでも結構見かけますが、こうした知識を1冊にまとめている本は大変貴重だと思います。これを参照しつつ、自分で調べた・聞いたことを参考にしつつ何本か記事を書いていきたいと思います。

③は研究室のルール・使い方といったことから人間関係だったりゼミだったりの話で、生活する上での基本的なこと、程度です。大事なことですが、そこまで深掘りする気はありません。

④は論文投稿の方法や学会での過ごし方・学術界における人間関係などで、今個人的に興味を持っているところです。これから中心的に書きたいところです。

⑤は学振やその他の奨学金の話だったり、非常勤講師など仕事に関する話についてです。当事者になる以上は流石に関心を持たずにはいられないと思うので、みなさん自主的に調べるとは思いますが、何か書けたら良いとは思います。

 

というわけで今回の記事の趣旨は、研究対象以外にも勉強しなければいけないことはたくさんある、ということでした。研究者として生きていく上では、①の知識が備わっているのは大前提で、それ以外の部分が差になるのではないかと考えています。