未開人の研究日誌

東京大学で教育の研究をしています。2023年4月現在M1です。

卒業までの要件を確認しておく

成績も発表されたことですし、卒業までに必要な単位を確認しておきましょう。

まず、東京大学教育学部の卒業要件を見てみましょう。

卒業論文8単位、必修科目30単位、選択科目32単位

必修科目30単位のうち、僕のコースの場合は概論4単位、基礎演習6単位、教育社会科学演習及び特殊講義で10単位、他専修の授業で8単位、卒論指導で2単位となっております。

 

概論…2年生Aセメスターで学校教育学概論、教育行財政学、社会教育論Iを履修。

基礎演習…2年生Aセメスターで教育研究調査法演習、Japanese Education、3年生Sセメスターで教育行政・学校経営演習を履修。

教育社会科学演習及び特殊講義…2年生Aセメスターで学校はデータでどう描けるか、3年生Sセメスターで教育行政調査法演習I、教育行政・学校経営演習I・II、バリア・スタディーズを履修。

他専修の授業…3年生Aセメスターで西洋教育史概説を履修。

 

というわけで必修は他専修の授業があと6単位残っています。卒論指導は4年の授業となります。

合計単位では2年生Aセメスターで12単位を持ち出し、3年生Sセメスターで19単位、Aセメスターで17単位を取得したところです。授業では残り14単位となりますが、必修で8単位埋まるのでそれに加え6単位履修することになります。

それに加え、学部横断型教育型プログラムのバリアフリー教育プログラムに勤しんでおりまして。

こちらはコア科目A群とB群の両方を1科目以上履修し、一般科目から12単位以上取得すれば合格となります。

コア科目の方は3年生SセメスターでB群のバリア・スタディーズを履修、Aセメスターでディスアビリティ・スタディーズを履修。

一般科目の方は3年生Sセメスターで教養学部の地理・空間基礎論IIを履修しました。Aセメスターでは特別支援教育総論IIを履修しましたが、農学部開発経済学は撤退しました。(レポートが面倒になった)

というわけであと1年で残り9単位取る必要があり、こちらも考えて履修を組むことになりそうです。

 

というわけで4年生履修計画。優先順位が高い順に。

1 卒論指導…必修。

2 質的心理学研究法I(Sセメ)、安心・安全教育(Aセメ)…他専修の科目かつ一般科目。

3 発達心理学(Sセメ)、教育臨床問題について考える(Aセメ)、日本教育史概説(Aセメ?)…他専修の科目

4 福祉工学(工学部)(Sセメ)、社会学演習(1)(2)(文学部)(通年)、マイノリティの排除と包摂(Sセメ)、ダイバーシティと社会(Aセメ)…一般科目

 

この中から2+3で3つ以上、2+4で5つ以上取る必要があります。

個人的には質的心理学研究法I、発達心理学、教育臨床問題について考える、日本教育史概説、社会学演習(1)(2)、マイノリティの排除と包摂までは履修を決めているのですが、まだ2+4で4つしか選べていない状況。とりあえずSで福祉工学をとってみるのが正解か? 安心・安全教育は週2で1限からというのが嫌ではあり、ダイバーシティと社会をとると授業が木曜日に偏る可能性が発生… ここら辺は時間割が出たら改めて考えます。

 

いずれにせよ単位はできるだけSセメに取り切るつもりです。

教授への質問まとめ

2/18に教授と面談。自分のための備忘録として質問の内容をまとめる。誰かに参考にしてもらいたいという意図は特にないです。(というか自分で聞いてください)

 

・研究室にいる時間→コロナの影響で全く研究室に来ない人もいる。基本的に束縛などはあまりない。大学としては来年度以降は対面に戻したいが、学部でどうなるかは不明。

・授業の様子→1年生は単位を取るので時間が費やされる。卒業には30単位必要だが、1年生のうちにとっておきたい。授業は演習中心なので相当大変なはず。

・研究計画について→博士進学を前提にしているなら研究計画は非常に大事。基本的に博士の研究は修士の研究の延長で行われる。

・博士以降のこと→博士進学を視野に入れるなら両親の承諾は必須。修士2年の春に学振に申し込む。これは卒論をもとにした大学1年までの研究業績が大事になってくる。学振の有無はその後を左右する非常に重要なものとなる。

・TAについて→博士課程の人がやる。給料は約3万円/月らしい。これは学振と兼ねてもいいらしい。

・院試→昨年と一昨年はコロナのため形式が変わっていた。今年の形式は未定。対策としては教授の著作を読むことが最優先。それより新しい情報についても各自入手しておくこと。英語も出題されるが、学部の入試を突破しているならそんなに難しくはないはず。内部の学生はちゃんと勉強すれば受かるらしい。

・研究計画書→1200字以内で書く。先行研究とかを読み込んでちゃんと書けばいいが、漠然とした方向性のみなど適当に書くと大きなマイナス要素となる。あと実現可能性を吟味することも大事。

・他の分野を学習する必要性→研究しているうちに他の分野が必要になることもあるかもしれないが、その学習は優先順位は低い。卒論と院試の方が大事。

・英語論文について→修士論文では英語論文は必須。研究分野は日本の場合でも、その前提となるところなどで英語論文が使える。

 

必要な著作については今月中に取り揃えて、新学期にスムーズに勉強が始められるようにしましょう。(内部なのでそんなに焦らなくてもいいかと)

研究室訪問とTOEFL

前回からすっかり間が空きましたが、Aセメスターの授業を終わらせておりました。

と言ってもはてなブログの投稿はなんと昨年7月以来のようですね。まあここは元々fc2の記事を東大生に向けて発信するように作ったアカウントなのですが、他の方も殆ど残っていらっしゃらないようで。


学科の状況ですが、相変わらず交流は全くないままです。
情報も全く入ってこないので、内部進学の予定ですが今日研究室訪問のメールを送っておきました。

あと、院試自体は筆記(英語と専門科目)と面接なのですが、実力試しの意味合いも含めてTOEFLを受けておこうかと。
今日何とかETSアカウントを作ったのですが、この時期に申し込むと6月あたりの受験がいい感じですかね。
3月は何かと忙しいかもしれないので、むしろ先の方がいいかもしれません。

また進捗があったら報告します。

因みに大学の単位ですが、東京大学教育学部の場合は後期課程で70単位取得する必要があります。このうち卒論が8単位と卒論指導で2単位獲得できるので、それを除けば60単位となります。
そのうち、2年生のAセメスターで取得した科目の一部は後期課程に持ち出しできる規定があります。
僕の場合、2年Aセメスターで持ち出しを12単位、3年Sセメスターで19単位、Aセメスターで17単位を取得見込みです。従って4年生では残り12単位を別途履修する必要があります。まあ、このくらいなら簡単でしょう。
僕のコースは履修がかなり自由なのですが、他専修の科目については3Aで初めてとったところなので、あと6単位履修する必要があります。これだけは4Aまでかかりそうですが、卒業という点では全く問題ないでしょう。

以上、近況報告でした。

前期課程の授業紹介②

前回の続きです。

22位 総合E 1S 物理科学I(文科生) 68点
何言ってるか全くわからない。(文科生)というのは数式を使いません、という意味らしい。レポートを頑張って出せば単位は来る。(3回提出)

23位 総合C 1S 教育臨床心理学 67点
公認心理師には必要な授業。内容は教員によって結構異なるらしい。授業は大したことないがテストが結構難しい。木曜1限の授業を取った。

23位 総合D 1A 社会システム工学II 67点
前半は都市工学で結構文系要素も入っている。後半は機械工学など理系寄り。興味ある授業だけ出ればいいです、と言っていた。レポートを4回分出す必要がありかなりの負担。補講で12月25日に授業を入れていたが、初回の授業で言っただけでUTASでの通知はなくすっかり忘れていたことが年明けになってから判明した。

25位 ロシア語 1S ロシア語一列二列 66点
ロシア語は難しいです。それは確かに言えることです。一方で理不尽な問題とかはないのでちゃんとやったら点は取れます。ただしかなりの授業を取らなくてはならない1Sにおいて「ちゃんと」やるのがどれだけ困難なことか。
何故か試験前日にラーメン二郎を食べに行った。

25位 総合L 1A ロシア語初級(演習) 66点
1Sでは51点だったのですが頑張ったらいい点数をくれる教員だった。正直、東大生にわからないということを教えるための授業だと思っている。

25位 総合A 2A 言語文化論 66点
3人の教員による授業。言語構造についての授業で、2人目は中期ウェールズ語の授業を行っていたのだが、果たして何人がついていけたのだろうか。オンラインで持込可にもかかわらず難易度が非常に高い試験となっていた。

28位 英語 1A1 英語一列 65点
Aの英語一列は比較的面白い授業を行う教員でした。その割に点数が大したことなかったのはテストが微妙だったのか。
もう少し詳しく話すと、授業の英文に関連して誰かがスピーチを行うという授業で、オウム真理教アイヒマンの回)と精神疾患安楽死の回)について話した。

28位 社会科学 1S 社会I 65点
アイヒマン裁判とスタンフォード監獄実験、あと1本映画を観たはず。東大はアイヒマンがお好きなようで。レポート1本での評価。65点だったということはまあ無難な出来だったみたいですね。

28位 総合L 2S ロシア語中級(作文) 65点
普段なら履修者が3人くらいしかいないのにオンラインになって急に履修者が10人以上になった、と言っていたような。語学系統は頑張ればいい点が来る、という風潮があるようですが僕は言語が根本的に苦手なようで。

ここまでが良。
31位 人文科学 1S 哲学I 64点
これも全くわからなかった授業。まあ哲学の授業なんてわかってたまるかというところですが。努力だけは認めてくれたのでしょうか。

32位 総合C 2S 現代教育論 63点
全くもって謎な点数①。何故なら1Sで取った教育臨床心理学と同じ教員で8割同じ内容でしたから。点数目当てで取ったのになぜ点数が下がった?

33位 総合L 2S ヒンドゥー語(第三外国語) 60点
<a href="http://http://mikaijin.blog.fc2.com/blog-entry-321.html" target="_blank" title="この記事">この記事</a>が詳しいです。結局落単せず、努力点だけはくれました。三外は稼ぎどころと言われますが、数少ない鬼教員です。勿論わかっていて突っ込んだのですが、かなりきつかったです。
というのもこの授業が木2で、それまでに課題を提出する必要があったのですが、水5には後述する主題科目がありました。主題の準備→オンラインでの塾のアルバイト(3時間)→課題(所要時間約6時間)というスケジュールになっていたためです。もっと早く課題をやっておくべきだったのですが、月曜日は英語中級の課題、火曜日は主題科目の課題をやらねばならなかったので時間がなかった…オンライン化に伴う課題の増加に飲み込まれた形です。

33位 総合D 2A 社会行動論 60点
これも結構凄い授業でした。毎回のコメントシートと最終テストで判断。授業のレジュメと授業内容は一致しないことも多く、コメントシートの内容が授業を聞いていないと判断された場合は逆に減点されるシステム。ちなみに2回ほど出し忘れた。テストはオンラインで受けたのですが、スマホの内カメラをテープで塞いでしまったせいで良く映らなかった。それでも不正とか言われずに済んでよかったです。潜るならおすすめな講義の1つです。

35位 総合B 1S 比較地域史 58点
比較と言いながらあまり比較していなかった印象。中央ユーラシア史。テストの時に学生証忘れました。

36位 ロシア語 1A ロシア語一列 55点
Aセメスターは単語覚えるのを頑張っていたら文法まで手が回らなかったのと夜寝落ちしたせいで点が落ちてこうなったのを覚えている。

37位 総合L 1S ロシア語初級(演習) 51点
以前書いたことがあるため改めて説明しませんが… とにかくSセメスターは成績が悪かった。

37位 総合A 2S 記号論理学I(文科生) 51点
全くもって謎な点数②。優取れそうだなと思いながら聞いていて、授業は大体理解したのにテストではなくレポートになったせいでどうしようもなかった。自分で考えるのではなく調べて書いたほうが高得点だったのか?変化球にも程がありました。

39位 総合D 2S 社会生態学 40点
唯一の不可。全くもって謎な点数③。救済ボタンは押していません。授業は非常に面白かったのですが、レポートの要求も非常に高い授業でした。コロナの影響で詳しい論述は不要になった代わりに期間が短縮になりました。自分では自信作だったのですが、全くもって謎。潜りましょう。

40位 総合B 2S 国際関係論 欠席
こちらも要求のレベルがかなり高いなと感じた。普段なら最後がテストだったのですが、これもレポートに変わった講義。最終レポートがどう頑張っても書けそうになかったので諦めました。

最後に主題科目。
『世界開発報告』を読む 1A
工学部系の授業。課題は結構重かったのですが、面白い授業でした。内容は題名の通り、色々な年の「世界開発報告」を読み、議論するという内容です。院生の発表を聞きに行ったりもしました。

移民から教育を考える 2S
これも非常に重かったです。本当はフィールドワークとか行けたようですが、完全オンラインで僕自身も東京にいない状況では… せめてインタビューだけでもしたかったな。

国連とインクルージョン 2A
こちらは逆に負担は軽かったです。1単位。オンラインのせいか普段よりディスカッションは少なめだったようです。

 

前期課程の授業紹介①

前期課程の授業を、点数が高かった順番に紹介していきます。

東大の授業は、前期課程では

90点〜   優上

80点〜89点 優

65点〜79点 良

50点〜64点 可   

〜49点 不可

という評価が付けられています。後期にもあるようですが、開示はされないようです。 進振りとか履修とか詳しく知りたい方はUT-BASEさんのクイズ進振りケースを参考にしましょう。

1位 総合D 1S ヘルス・サイエンス概論 93点

唯一の優上取得科目。1Sについてはこの記事にまとめてあります。

 

2位 総合F 1A 基礎統計 88点

理系はクラス指定、文系でも社会科学系なら研究で必須なので取る人は多いです。木1だったので週を追うごとに出席者は減って、最終的には3分の1になりました。ですがテストにはみんな出席します。出席するよりも自分で勉強したほうが効率的なのですが、そういう人に限って自分で勉強しません。授業中に前の部分の復習をやっていたら88点来ました。

 

3位 身体運動・健康科学実習I 1S 86点

通称スポ身。ソフトボールを選択しました。普通に出席していれば誰でも優を取れます。オンライン化でレポートだらけになったとか。ご愁傷様です。

 

4位 初年次ゼミナール 1S 85点

この記事にまとめました。

 

5位 社会科学 1A 数学I 84点

水1。文系向けの授業で、内容は高校数IIIの微分積分です。教科書レベルができれば普通に単位取れます。

 

5位 総合B 1A 平和構築論 84点

紛争地域の平和構築について。教員はかなり意識が高い。グループワークもかなり行いますが、リアクションペーパーをちゃんと書いてレポートを出せば良いです。何故こんな高得点が来たか謎。

 

7位 身体運動・健康科学実習II 1A 82点

陸上を選択。まあ普通に優。色々な種目できました。

 

8位 情報 1S 80点

情報は進振りには大事です。授業自体の面白さは教員によると思います。

 

ここまでが優。

9位 総合L 1A ロシア語初級(会話) 79点

「79良」はよく見かける点数です。「優三割規定」という、優以上の人数を30%〜39%にする規定により優にはできない学生が79点になります。尚、スポ身、初ゼミ、少人数の授業には適応されません。 この授業は受講者9人だったため優三割規定の適応外です。ただ僕の点数が優の基準に達しなかったということでしょう。

 

10位 英語 1A2 FLOW 77点

英語によるスピーキングの授業です。FLOWは入学時の学部オリエンテーションでレベルを選べます。現在はコロナ禍のため学部オリエンテーションがオンライン化され、別途自分で選択するようです。レベルは恐らくCEFRに対応していると思われます。基本的には2を選ぶのが良いでしょう。3は教員次第で4になるとTLPも入ってきます。僕は3を選択しましたが教員に恵まれました。 もう一つ、「自撮り」についても説明しておきましょう。FLOWでは、スピーキングの宿題としてビデオを撮ってくることが要求されます。これが自撮りと呼ばれています。ただしこれも教員次第です。

 

11位 人文科学 1A 心理II 76点

心理とは言いますが脳科学の授業です。テストは完全選択式なので普通に勉強すれば大丈夫です。これは月3の授業でしたが水1は発達心理学の授業になります。(2Aで潜ろうとしたがITC-LMSにアクセスできず、失敗)あと最初は受講者が多すぎて教室が移動していました。

 

12位 総合C 1A 教育実践・政策学入門 75点

教育実践・政策学コースの要望科目。3人の教員により授業が進められます。レポートを3つ提出する必要がありますがそれくらいです。1Aでしか受講できないことには注意してください。

 

13位 総合L 1S1 英語中級 74点

上の記事に書いてありますが、この授業は結構楽な方でした。ターム制だったからでしょうか。ただしグループ発表の順番によって準備期間が変わったり、初ゼミやALESAとの兼ね合いがあるので大変です。

 

14位 英語 1S ALESA 73点

この記事にまとめました。

 

14位 総合L 1A 英語中級 73点

この授業は結構大変でした。宿題がリーディングだけだったのが救いでしょうか。(分量はすごいんですけど)

 

14位 総合L 2S 英語中級 73点

対面授業だったらフィールドワークがあったらしい授業。全クラス型の方がやはり大変ですね。 それにしても英語中級は皆似たような点数になりました。

 

17位 英語 1S1 英語一列 71点

はっきり言って退屈な教員でした。英語一列も教員による差が大きいですね。試験はMARCHあたりの入試問題をイメージしてもらえれば大丈夫です。

 

17位 人文科学 2S 歴史II 71点 6人の教員による授業。木1。リアクションペーパーでそこそこ書けていれば大丈夫です。(1人出し忘れましたが)最終レポートはそのうち1人選択でした。思ったよりも高得点でした。

 

17位 総合D 2S 環境・エネルギー工学I 71点

D系列ですがかなり理系的な授業でした。金5でしたが、同時間に開講されていた同名のもう1つの授業は理系しか受講できませんでした。授業自体は「環境」は一部で「エネルギー工学」が主でした。ECMOなども取り上げられました。

 

20位 社会科学 2S 政治I 70点

僕が取った中では唯一のオンデマンドの授業でした。何度も見られるのは良いですね。(といってもそう言って後回しにする人に限って一度も見なかったりするんですよね)テストは論述式でした。

 

20位 総合D 2A 社会生態学 70点

教員が書いた本をベースに進められ、日本の色々な地域を事例ごとに紹介していきました。レポートの内容は「日本の任意の地域を1つ選び、産業政策を考える」というもので、僕は高知県四万十市を選びました。結構書きにくい町だったので苦労しましたが、思ったよりも良い点が来ました。

 

今日紹介した授業は全て進振りにおいて倍率が1で計算されました。

以降の科目と主題科目については次回紹介します。

東京の飲食店紹介 2

昨年6月に<a href="http://mikaijin.blog.fc2.com/blog-date-202006.html" title="東京の飲食店紹介">東京の飲食店紹介</a>という記事を書きましたが、それ以降に発掘した店を紹介します。

今回の対象エリアは井の頭線沿線に加え、山手線沿線(大塚〜目黒)、丸の内線(池袋〜本郷三丁目)、中央線(新宿〜吉祥寺)、おまけを含みます。
駒場付近は月刊『恒河沙』4月号、早稲田周辺は『マイルストーン』をご購入ください。
・評価方法…S,A,B,Cの4段階で評価。完全な主観です。A以上の店を掲載。
・あとおすすめメニューも載せます。

井の頭線沿線
ごちとん 下北沢南口、代々木東口 S
オススメ:キーマカレー豚汁定食(1034円)
豚汁屋というのは新しいですね。ここは非常に良いです。ただ割引券は店舗を跨いで利用できません。

巴屋 東松原南口 A
オススメ:かつ丼 並(900円)
昔ながらの蕎麦屋という感じ。時短に関わらず20時で閉店。

・山手線沿線
野菜を食べるカレーcamp 代々木東口 A
オススメ:BBQビーフカレー(1309円)
ごちとんと同じ系列。1回しか行ってないのでこれしか食べてませんが載せます。

皇綱家 池袋西口 SS
オススメ:特製ラーメン+ライス(1100円)
家系はどう載せようか迷いましたが一番はここですね。文句なしなのでSSをつけさせてもらいます。
次点は武道家吉祥寺店。輝道家が未訪問なのが悔やまれる。(野方なんて行く機会がない)

とんかつ逸業 大塚南口 S
オススメ:ソースカツ丼(1500円)
ここも1回しか行ってないのでオススメは食べたこれで。流石に高いだけあって良い店です。

・丸の内線沿線
美濃屋 文右衛門 新大塚南口 S
オススメ:ロースかつ丼セット(860円)
1回しか行ってないですが、確か食べたのはこれ。セットがオススメです。
チェーン店だと初めて知りました。

肉のマルサン 新大塚南口? A
オススメ:とんかつ弁当(610円)
住所は東池袋、最寄り駅は都電荒川線向原駅なので新大塚ではないのか? 610円でこれは良いです。

・おまけ
大勝軒 東池袋北口 A
オススメ:中華そば(800円)
本店というだけあって無難に良い店です。

本日はここまで。

共通テストについてまとめる

先日初めての共通テストが終了しました。共通テストの実施に当たっては構想段階から様々な批判・変更があり、なんとか実施に漕ぎ着けました。(厳密には第2日程が残っていますが)その経緯をまとめてみます。

そもそものきっかけは2013年の<a href="https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouikusaisei/pdf/dai4_1.pdf" target="_blank" title="教育再生実行会議第四次提言">教育再生実行会議第四次提言</a>。ここでは、
・達成度テストの導入
・多面的・総合的に評価・判定する大学入学者選抜への転換
・高等学校教育と大学教育の連携強化
が掲げられました。達成度テストは基礎レベルと発展レベルが用意されるとのことでした。

2014年12月の<a href="https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/__icsFiles/afieldfile/2015/01/14/1354191.pdf" target="_blank" title="中央教育審議会答申">中央教育審議会答申</a>では、
「高等学校基礎学力テスト(仮称)」と「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」が行われるという方向になりました。

一部抜粋。
国は、新テストについて早急に専門家会議を立ち上げ、対象となる教科・科目、「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」における「教科・科目型」、「合教科・科目型」、「総合型」等の具体的な枠組み、問題の蓄積方法、作問の方法、記述式問題の導入方法、CBT方式の導入方法、成績表示の具体的な在り方などについて検討を行い、答申後一年を目途に具体的な内容について結論を得ること。
「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」における思考力・判断力・表現力を問う問題については、求められる力を、「教科型」において他教科の内容を掛け合わせつつ評価する問題と、「合教科・科目型」「総合型」として教科・科目の枠を越えて評価する問題の両方について、国が主導して検討を行い、平成28年度中を目途に作問イメージを公表し、 平成32年度から実施すること。

2016年3月の<a href="https://www.mext.go.jp/component/b_menu/shingi/toushin/__icsFiles/afieldfile/2016/06/02/1369232_01_2.pdf" target="_blank" title="高大接続システム改革会議「最終報告」">高大接続システム改革会議「最終報告」</a>では、
マークシート式問題の改善
・記述式問題の導入
・英語の多技能を評価する問題の導入
これについては、「その具体的な在り方について、民間の資格・検定試験の知 見の積極的な活用の在り方なども含め検討する必要がある。」との文言がありました。
・CBTの導入
これについては、「このため、平成36年度から始まると想定される次期学習指導要領の下でのテストからCBTを実施することとし、現行学習指導要領の下での平成32~35年度間については、CBTの試行に取り組む。」との文言がありました。
・実施回数の在り方…年複数回実施
これにより「教科の知識に偏重した1点刻みの評価の改革という点につ いては大きく改善されること」が目標とされました。
2017年5月に文部科学省より<a href="https://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11293659/www.mext.go.jp/b_menu/houdou/29/05/1385793.htm" target="_blank" title="高大接続改革の進捗状況について">高大接続改革の進捗状況について</a>が公表されました。
それを受けて<a href="https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/daigakunyugakukibousyagakuryokuhyoka/model.html" target="_blank" title="モデル問題が公開">モデル問題が公開</a>されました。この頃は様々なタイプの記述問題が想定されていたようです。

2017年7月に<a href="https://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11293659/www.mext.go.jp/b_menu/houdou/29/07/1388131.htm" target="_blank" title="高大接続改革の実施方針等の策定について">高大接続改革の実施方針等の策定について</a>が示され、「大学入学共通テスト」の名前が決定しました。ここで、「英語民間試験」「記述式の導入」「採点の委託」の方針が示されました。一方で基礎的な学力を示すテストは「高校生のための学びの基礎診断」という形で導入されることになりました。こちらについてはこの記事では深追いしません。

さて、この時点で「CBTの導入」「年複数回実施」「科目横断」は見送られています。

これを元に、2017年11月に最初の<a href="https://www.dnc.ac.jp/sp/kyotsu/daigakunyugakukibousyagakuryokuhyoka/pre-test_h29.html" target="_blank" title="試行調査が行われました。">試行調査が行われました。</a>
ここで、「実用的な文章」などの方向性が示されました。ここで一般にも認知されました。
<a href="https://www.nikkei.com/article/DGXMZO24220300U7A201C1000000" target="_blank" title="当時の新聞記事">当時の新聞記事</a>を載せておきます。
2018年2月の英語の施行調査では、リスニングに1回読みが登場しました。

2018年3月に、<a href="http://www.dnc.ac.jp/news/20180326-02.html" target="_blank" title="「大学入試英語成績提供システム」の参加要件確認結果">「大学入試英語成績提供システム」の参加要件確認結果</a>が出ました。
ここで、「受験会場の問題」「検定料」「難易度の公平性」が課題として浮かびます。実際に9月、<a href="https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/admissions/undergraduate/e01_admission_method_03.html" target="_blank" title="東京大学">東京大学</a>が成績表の提出を必須としない方向を打ち出し、その後の対応は大学ごとに様々でした。

2018年11月、<a href="https://www.dnc.ac.jp/sp/kyotsu/daigakunyugakukibousyagakuryokuhyoka/pre-test_h30.html" target="_blank" title="第2回の施行調査">第2回の施行調査</a>が行われました。
これについて、<a href="https://www.kawai-juku.ac.jp/highschool/admission-test/2018/" target="_blank" title="河合塾">河合塾</a>から以下の分析がなされています。

○複数科目での難度の改善。(第2回試行調査は平均得点率(平均正答率)5割程度として実施。2018年12月に大学入試センターが公表した第2回試行調査の「マーク式問題に関する実施状況(速報))では全19科目等のうち14科目等が平均得点率(正答率)5割程度以上となっており、多くの科目で改善が見られた。ただし、数学や理科の一部科目で難度の調整が必要と思われる科目もある。)
○全体での「問題の量の多さ」が指摘された科目での問題の文章量の減少(数学I・数学A、国語、生物、世界史Bなど)。
○正答率が低い記述式問題に対する改善。
 国語:特に文字数の多い設問(問3)の「正答の条件」が整理された(個々の条件の中には、1つの条件のみ設定されるようになった)。
 数学:「単一の数式」2題と「数式とごく短い文」1題の計3題となり、よりシンプルな記述内容となった。
○英語では筆記(リーディング)とリスニングの配点が均等に、どちらも100点となった。
など

これについては2019年4月に<a href="https://www.dnc.ac.jp/news/20190404-03.html" target="_blank" title="報告書">報告書</a>が出ています。ここでも、「記述採点の民間委託」が打ち出された一方、段階別評価に合わせて素点表じも行うことが決められました。また、「当てはまる選択肢を全て選択する問題」は出題されないことになりました。

6月、<a href="https://www.dnc.ac.jp/news/20190607-03.html" target="_blank" title="令和3年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト出題教科・科目の出題方法等及び大学入学共通テスト問題作成方針について">令和3年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト出題教科・科目の出題方法等及び大学入学共通テスト問題作成方針について</a>が発表されました。

2019年7月、その採点バイトに大学生が採用される見込みであることが<a href="https://president.jp/articles/-/29243?page=1" target="_blank" title="報道">報道</a>されました。
同月には、「大学入試英語成績提供システム」からTOEICが<a href="https://www.iibc-global.org/iibc/press/2019/p119.html" target="_blank" title="取り下げました。">取り下げました。</a>

8月、柴山文科相(当時)が「<a href="https://twitter.com/shiba_masa/status/1162363885317320704" target="_blank" title="サイレントマジョリティは賛成です。">サイレントマジョリティは賛成です。</a>」というツイート。
埼玉県知事選挙の応援演説中の抗議に対して、<a href="https://www.asahi.com/articles/ASM8W2TQWM8WUTIL001.html" target="_blank" title="「大声出す権利保障されない」とコメント。">「大声出す権利保障されない」とコメント。</a>
こうした批判から9月に行われた内閣改造で、<a href="https://www.kyobun.co.jp/news/20190910_04/" target="_blank" title="柴山氏は大臣を退任し、萩生田氏が任命されました">柴山氏は大臣を退任し、萩生田氏が任命されました</a>。
10月、萩生田大臣が<a href="https://www.j-cast.com/2019/10/25371052.html?p=all" target="_blank" title="「身の丈」発言を行いました。">「身の丈」発言を行いました。</a>

以下、引用。
「それ言ったら、『あいつ予備校通っていてズルいよな』と言うのと同じだと思うんですよね。だから、裕福な家庭の子が回数受けて、ウォーミングアップができるみたいなことは、もしかしたらあるかもしれないけれど、そこは、自分の身の丈に合わせて、2回をきちんと選んで勝負して頑張ってもらえば」
この発言も影響し、英語民間試験の導入は見送られることになりました。<a href="https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51671970R01C19A1MM0000" target="_blank" title="ニュース">ニュース</a>
これに関連して、栄東高校の田中淳子校長の「はらわたが煮え繰り返るくらい悲しい」という発言も話題になりました。
さらに12月には、記述式問題の導入も見送られました。 <a href="https://univ-journal.jp/29594/" target="_blank" title="ニュース">ニュース</a>
これに伴い2020年1月、出題方針が<a href="https://www.dnc.ac.jp/news/20200129-01.html" target="_blank" title="見直されました。">見直されました。</a>

2月には、問題作成委員らが例題集を出版するという事件が<a href="https://www.sankei.com/life/news/200216/lif2002160039-n1.html" target="_blank" title="産経新聞">産経新聞</a>によって報じられ、委員が複数辞任しました。
<a href="https://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?f=abm00038253.pdf&n=令和2年2月17日付け産経新聞の報道について.pdf" target="_blank" title="大学入試センターの回答">大学入試センターの回答</a>

6月に<a href="https://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?f=abm00038409.pdf&n=令和+3+年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施要項.pdf" target="_blank" title="選抜要項">選抜要項</a>が公開されました。おこで、新型コロナウイルスの影響により試験を2回行うことが定められました。
次いで<a href="https://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?f=abm00038409.pdf&n=令和+3+年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施要項.pdf" target="_blank" title="試験要項が公開">試験要項が公開</a>されました。
7月、<a href="https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/shiken_jouhou/jukenannai_gazo.html" target="_blank" title="受験案内">受験案内</a>が公開されました。ここでリスニング第3問の読み上げ回数が突然1回になりました。

また、<a href="https://www.ynu.ac.jp/exam/faculty/release/pdf/senbatsu_henkou.pdf" target="_blank" title="横浜国立大学">横浜国立大学</a>が2次試験を行わない意向を示しました。

10月、出願が終了して<a href="https://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?f=abm00040117.pdf&n=別添①令和3年度大学入学共通テストの志願者数等について.pdf" target="_blank" title="受験人数が公表">受験人数が公表</a>されました。結果、第1日程では534,527人、第2日程では718人が受験することになりました。※確定人数

11月、<a href="https://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?f=abm00040099.pdf&n=令和3年度_受験上の注意.pdf" target="_blank" title="受験上の注意">受験上の注意</a>が公表され、マスクの着用が義務付けられることとなりました。

1月8日、追試験の受験に関して<a href="https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/shiken_jouhou/coronavirus_message.html" target="_blank" title="医師の診断書がなくても認められる場合がある">医師の診断書がなくても認められる場合がある</a>ということを公開しました。

1月16、17日に試験が行われて、22日に平均点の公表、そして得点調整がされることになりました。

また21日には、<a href="https://www.utsunomiya-u.ac.jp/docs/ippansenbatsu_chushi.pdf" target="_blank" title="宇都宮大学">宇都宮大学</a>も2次試験の中止を決定しました。

これが時系列です。では、当初の目標からどのように変わっていったのでしょうか。
・基礎力テスト→学びの基礎診断という形でやっているものの、大学入試との関連性はなし
・eポートフォリオの活用→JAPAN e-Portfolioは運用停止、今後の方向性は不明
・教科の融合→学習指導要領の改定後?
・CBTの導入→現在検討段階と思われる。参考ページ:<a href="https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/en_committee.html" target="_blank" title="大学入学共通テスト企画委員会">大学入学共通テスト企画委員会</a>
・年複数回の実施→CBTの導入が前提? 現在では殆ど議論がされていないと思われる。
・科目「情報」の導入→学習指導要領の改定後?
・英語民間試験→ひとまず延期、2025年度からの導入を目指す
・記述式→導入時期は不明
・実用的な文章→結局導入されず。
※報道では、<a href="https://news.yahoo.co.jp/articles/a7b7bd8ae915fe915deea3b130b0379159d32059" target="_blank" title="こんなもの">こんなもの</a>がある。引用する。

特に国語は17、18年の2回の試行調査(プレテスト)で題材になった実用的な文章を使った設問が増えると予想していた受験生もいると思う。

流石にこのくらいの情報は受験生も入手しましょう。それとも、意図的に隠すつもりだったのですか?確かに、「実用的な問題は1問も出ない」とは言ってませんが。
更に、99.9%の受験生が第1日程で受験(3密対策ではなかったのですか?)や2次試験中止による後出しの一発勝負、挙げ句の果てに得点調整(平均点50点を目指すのでは?)までありました。得点調整のやり方が難易度調整の上で正しいという根拠はない以上、出題ミスと同じくらいやってはいけないことでしょう。

そして共通テストでクラスターも発生しているのではないですか?

以上、まとめました。